7月7日、夜中に祖母を迎えに行った翌日、また総合病院から電話がかかってきました。

「いったい何なんだろう…。病院通いが好きなお年寄りなんて五万といるだろうに、もっと適当に受け流してくれればいいのに…。」

と、ちょっと、いやかなり面倒に感じながら電話に出ました。

「◯◯病院の医師です。おばあさんの件について、昨夜の検査結果を改めて精査したところ、もう少し詳しく調べてみた方が良さそうということになったので連れてきてもらえませんか?」

とのこと。

「なぜ私に依頼してくるのだろう…。祖母に直接電話してくれれば、自分でタクシーを呼んで病院に行けるのに…。」

実際、私たち家族の中での悩みは祖母が毎日病院に行くことではなく(高齢者の病院好きは仕方ない…)、病院に行くために誰彼構わず電話をかけまくることなのです。
祖母が毎日のように通っているのはうちの近くの△△医院というところで、そこは祖母の病院好きに慣れていてうまく接してくれるので、自分でタクシーを呼んで△△医院に行く分には全く構わないと思っています。
それなのにここ最近、祖母がやたらと総合病院の方に行くのです。

とりあえず総合病院に連れて行くため祖母宅に行くと、「病院から呼び出されて困る」とか「みんなすすんで送り迎えしてくれて、助け合って生きているんだよ」とか、他人に迷惑をかけていることに無自覚な発言のオンパレードで祖母とは大げんか。

私「どこも悪くないのに人に迷惑をかけるな」
祖母「私は身体じゅう悪いところだらけ」
ひたすら平行線でした。

祖母を病院に送り届け、その日はずっとイライラしながら仕事をしていました。
するとまた、お昼過ぎに病院から電話が…。

「一体また何の用だろう…大騒ぎしないでくれよ…涙」

そんなことを思いながら電話に出ると、

「◯◯病院の医師です。検査したところ、安定狭心症ではないかという結果でした。さらに詳しく検査するため入院が必要なので手続きをしに来てください」

安定狭心症…入院…その言葉が耳に入り、それまで「祖母は仮病だ」とひたすら思っていましたが、目の前の景色がガラガラと音を立てて崩れ、

「おばあちゃん、本当に具合悪かったんだ…今までごめん…」

とすごくすごく反省したのです。

すぐに病院に駆けつけると、祖母は1階のガラスで囲まれた箇所のベッドに寝かされていました。
今はPCR検査中で、結果が出次第、3階の病棟に移されるとのことでした。
医師から説明を受け、祖母に入院前の面会に行くと、

祖母「おばあちゃん、入院になっちゃったよ。迷惑かけてごめんね」

と言われて、私も、

「おばあちゃん大丈夫?入院道具持ってくるからね。心細いだろうけど辛抱してね」

と、しばしの別れを惜しみ、おばあちゃんが大丈夫でありますようにと願ったのでした。

後悔

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カウンセリングサービス所属 心理カウンセラー
渡邊 睦代丨Watanabe Mutsuyo

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